エンコーディング

テキストおよび HTML メッセージの本文は、デフォルトでは quotedprintable 方式でエンコードされます。 メッセージヘッダーもbase64を setHeaderEncoding() で指定しなければ quotedprintable 方式でエンコードされます。 もしあなたがラテン文字ベースではない言語を使う場合、 base64 がより適切でしょう。 その他の添付ファイルは、デフォルトでは base64 でエンコードされますが、addAttachment() のコール時に変更したり MIME パートオブジェクトに後から代入して変更することもできます。 7Bit エンコーディングおよび 8Bit エンコーディングは、 現在はバイナリデータにのみ適用可能です。

ヘッダ、特に subject のエンコーディングは、油断のならない話題です。 Zend_Mime は現在、quoted printable ヘッダを RFC-2045 にもとづいてエンコードするアルゴリズムを自前で実装しています。 iconv_mime_encode および mb_encode_mimeheader には、特定の文字セットにおける問題があるからです。 このアルゴリズムではヘッダを空白文字でのみ区切るので、 推奨される長さである 76 文字を超えるヘッダができてしまう可能性があります。 そんな場合は、次の例と同様にヘッダのエンコード方式を BASE64 に変更しましょう。

// デフォルトは Zend_Mime::ENCODING_QUOTEDPRINTABLE です
$mail = new Zend_Mail('KOI8-R');

// KOI8-R で表現されるロシア語はラテン文字ベースの言語と
// 大きく異なるので、Base64 エンコーディングに変更します
$mail->setHeaderEncoding(Zend_Mime::ENCODING_BASE64);

Zend_Mail_Transport_Smtp は、行頭がドット 1 文字あるいはドット 2 文字の場合にその行をエンコードします。これにより、 SMTP プロトコルに違反するメールを作成しないようにします。