Gdata の例外処理

Zend_Gdata_App_Exception は、 Zend_Gdata がスローする例外の基底クラスです。 Zedn_Gdata がスローする例外は、すべて Zend_Gdata_App_Exception でキャッチできます。

try {
    $client =
        Zend_Gdata_ClientLogin::getHttpClient($username, $password);
} catch(Zend_Gdata_App_Exception $ex) {
    // 例外の内容をユーザに報告します
    die($ex->getMessage());
}

Zend_Gdata では、以下のような例外サブクラスを使用しています。

  • Zend_Gdata_App_AuthException は、ユーザのアカウントの情報が無効であることを表します。

  • Zend_Gdata_App_BadMethodCallException は、そのサービスがサポートしていないメソッドをコールしたことを表します。 たとえば、CodeSearch サービスは post() をサポートしていません。

  • Zend_Gdata_App_HttpException は、HTTP リクエストが失敗したことを表します。 Zend_Http_Response オブジェクトの中身を調べることで、 実際の原因がわかります。この場合は $e->getMessage() の情報だけでは不十分です。

  • Zend_Gdata_App_InvalidArgumentException は、その状況では無効な値を指定したことを表します。 たとえば、カレンダーの可視性に "banana" を指定したり、blog の名前を省略して Blogger のフィードを取得したりといった場合です。

  • Zend_Gdata_App_CaptchaRequiredException は、ClientLogin を試みた際に認証サービスから CAPTCHA™ チャレンジを受け取った場合にスローされます。 この例外の中には、トークン ID および CAPTCHA™ チャレンジ画像への URL が含まれています。この画像はパズルのようなもので、 これをユーザに対して表示させる必要があります。 チャレンジ画像に対するユーザからの応答を受け取ったら、 それを用いて再度 ClientLogin を試みることができます。 あるいは、ユーザが直接 https://www.google.com/accounts/DisplayUnlockCaptcha を使用することもできます。詳細な情報は ClientLogin のドキュメント を参照ください。

これらの例外サブクラスを使用すると、より細やかな例外処理を行なえます。 どの Zend_Gdata のメソッドがどんな例外サブクラスをスローするのかについては、 API ドキュメントを参照ください。

try {
    $client = Zend_Gdata_ClientLogin::getHttpClient($username,
                                                    $password,
                                                    $service);
} catch(Zend_Gdata_App_AuthException $authEx) {
    // ユーザの認証に失敗しました
    // もう一度認証を行うなどの処置が適切でしょう
    ...
} catch(Zend_Gdata_App_HttpException $httpEx) {
    // Google Data のサーバに接続できませんでした
    die($httpEx->getMessage);}